思春期の心と関わり方(Puberty)

1.思春期は “一度幼くなる” 時期

思春期に入ると、子どもは

  • イライラ
  • 無気力
  • 拒否
  • 反抗
  • 孤立
  • 過敏さ
    など、言葉では説明できない感情の波に揺れます。

多くのお母さんは、
「なんで急に変わったの?」
「小さい頃に戻ったみたい…」
と戸惑いますが、これは 正常な発達のサイン です。

思春期とは、

胎児期〜乳幼児期に癒されずに残っていた感情が噴き出し、
自分の心を作り直しているプロセス。

一度“幼い心” に戻らないと、
自分の足で立つ“大人ごころ”が育たないのです。

2.思春期によくあるお悩み

  • 親を避ける、部屋にこもる
  • 学校へ行けない/行きたがらない
  • やる気が出ない、だらだらする
  • 反抗、暴言、無視
  • スマホ・ゲームに依存
  • 友だち関係のトラブル
  • 恋愛トラブル(依存・嫉妬・中毒)
  • 食べない/食べすぎる
  • 過敏(音・光・匂い)
  • 心が読めない、何を考えているかわからない
  • 一見「落ち着いている子」ほど急に爆発する

これらの背景には、必ず 深い感情 が動いています。

3.思春期の心の奥で起きていること

胎児〜乳幼児期の感情が再浮上する

「分離不安」「埋もれた怒り」「淋しさ」が噴き出すため、
親に冷たくなったり、距離を取る。

● “自分で生きたい” と “愛されたい” がぶつかる

  • 親から離れたい(自立)
  • でも本当は受け止めてほしい(依存)

この葛藤が反抗につながる。

「境界線」を探している

やりすぎる親
心配しすぎる親
干渉しすぎる親
→ 子どもはしんどくなる
→ 自分を守るために距離を置く

親の不安・期待が重くのしかかる

  • 心配
  • 期待
  • 罪悪感
  • 比較
  • コントロール

親の感情が強すぎると、子どもは“逃げる”しかなくなる。

4.BlueWinds式:思春期の関わり方(基本ステップ)

子どもの領域に踏み込まない

思春期は、「安全に引きこもらせる」ことで育つ時期
焦って引っ張ると悪化する。

親の不安・期待・罪悪感をゆるめる

親の感情が緩むと、子どもは自然に戻ってきます。
これは何百ケースでも証明されています。

本音を “翻訳” して理解する

親に見せる怒りや反抗は、
「わかってほしい」「大好き」 の裏返し。
これさえ理解できれば、関係が一気に和らぐ。

親自身の“子どもごころ”を癒す

思春期のトラブルの多くは、
親側の未解決の感情が投影されている。
→ 親の心が整うと、子どもが劇的に落ち着く。

境界線と信頼

「あなたはあなたの人生を生きていい」
これを親が本当に思えた瞬間、
子どもは殻から出てくる。

5.お母さんによくあるつまづき

  • 口出ししすぎる
  • 結果を焦る
  • 怖くて放っておけない
  • 自分を責めすぎる
  • 子どもの機嫌で自分が揺れる
  • “正しい親” をやろうとして疲れる
  • 子どもを信じることが怖い

これらは 「親自身の幼い頃の感情」 が影響しています。

思春期の対応は、
「正しい子育て」ではなく、
親の心の成熟” が鍵になります。

6.思春期のためのおすすめ講座

親と子の「子どもごころ」躾け講座(動画)

13,200

思春期の反抗・無気力の奥にある
“幼い心” を理解する基礎講座。
子どもごころへの向き合い方がわかる。

マザーマインドプログラム

33,000

  • 親自身の不安・期待・罪悪感を手放す
  • 子どもをコントロールしない“成熟した関わり方”
  • 思春期に必要な「信頼」と「境界線」

愛を学ぶ講座

33,000

  • 愛されたい心
  • 拒絶への恐怖
  • 罪悪感
  • 依存と甘え

思春期の感情の土台である 「愛着の不安」 を整える講座。

感情教育未来アカデミー(2〜3年生)

扱うテーマ:

  • 思春期の感情構造
  • 親の未熟性と子どもの投影
  • 境界線・罪悪感・劣等感・優越感
  • 大人ごころの育て方
  • 自立のための感情教育

チャイルドセラピスト講座(本格派)

子どもの内面に深く入り、
思春期特有の「反抗/孤立/依存」の根本を理解し、
家庭・学校・仕事で活かせる専門講座。

7.最後に — 思春期は“心の再誕生”の季節

反抗
孤立
無気力
スマホ依存
不登校
親への反発

これらは、
心が新しく生まれ変わるためのプロセス。

焦らせず、
責めず、
コントロールせず、
ただ心の奥の“本音”を理解する。

これだけで、
子どもは驚くほど落ち着き、
親子関係は思いがけないほど深まります。

その具体的な向き合い方を、
講座で一緒に学んでいきましょう。