難産のパターンとは

難産のパターン ― あなたの「苦しさ」の正体

なぜかいつも、大変な道を選んでしまう。
楽な方法があるのに、わざわざ苦労する方を選ぶ。
物事を難しく考えすぎて、動けなくなる。
「人生は苦しいものだ」「世界は安全じゃない」と、なぜかどこかで思っている。

これらは、バーストラウマの中でも「難産のパターン」と呼ばれるものです。

出産が長く苦しいものだった体験は、赤ちゃんの心の深いところに「この苦しみは永遠に続く」「あの温かい子宮に戻りたい」という思うことがあります。これは事実ではなく「思い込み」なのですが、成長してからも人生のあちこちで、無意識のパターンとして現れ続けます。

生きづらい、世界は敵だらけ、攻撃的・批判的、ストレスに弱い、癇癪、出口がない感覚、トンネルが怖い ―― このような感覚に覚えがあるなら、もしかしたら、ここに原因があるかもしれません。

バーストラウマとは


「生まれたくない」という思い

予定日を大きく過ぎる・大きな赤ちゃん

胎児が「生まれたくない」と思っていると、予定日を10日以上過ぎても陣痛が起きないことがあります。お腹の中にいる時間が長くなることで赤ちゃんが大きくなり、難産につながる場合もあります。

「生まれたくない」の裏には、「外の世界が怖い」「もっとお腹の中にいたい」という恐れが潜んでいます。それがのちに、新しい環境への強い不安、変化を極端に嫌がる、チャレンジの前に緊張で体が固まる、といったパターンとして現れることがあります。

※促進剤や帝王切開がダメなのではありません。命を守るための大切な選択です。


子ども・大人に現れるパターン

キレやすい・攻撃的

出産時の苦しみが「怒り」として蓄積され、ちょっとしたことで爆発したり、攻撃的な行動に出ることがあります。本人も止められない衝動です。

変化を極端に嫌がる・新しいことが苦手

引越し、転校、新しい環境 ―― 変化そのものが恐怖になります。出産という「人生最初の大きな変化」が苦しいものだったという思い込みからきています。

いばらの道を選ぶ・苦労を買ってでもする

楽な方法や近道があるのに、なぜかわざわざ大変な方を選びます。「苦労しないと成長できない」「楽をしてはいけない」と無意識に思い込んでいます。

永遠に出口がない感覚

仕事でも人間関係でも、落ち込むと「永遠にこれが続く」と感じやすい。

自分のせいで母を苦しめた

出産が大変だったことを「自分のせいだ」と思い込み、深い罪悪感を持っています。人に迷惑をかけることへの過度の恐れや、自分を責め続けるパターンとなります。

母子分離不安とは


体験から生まれたメソッド ― あるケースの話

目が大きくてかわいい、生後4か月の女の赤ちゃん。お母さんと一緒に、チャイルドセラピーを受けに来てくれました。

体に触れると、がちがち。お母さんは自分の子しか抱っこしたことがないので、その固さに気づいていませんでした。

どんな出産だったか聞くと、陣痛から30時間。やっと生まれたと思ったら、心臓に雑音が聞こえると言われ、緊急搬送で別の病院へ。約1か月、母子は離れ離れになりました。

退院してからは激しい夜泣きが始まり、泣くとすぐ抱っこ、泣くとすぐおっぱい。育児は本当に大変だったそうです。「バーストラウマ」という言葉をネットで見つけ、検索してたどり着いてくれました。

チャイルドセラピーを始めると、赤ちゃんは激しく泣きました。お母さんはどこまで泣かせていいのか戸惑っています。泣かせることで感情が解放されることを説明し、15分ほど抱っこしながら泣かせました。次におひなまきをして、しっかり泣かせると、けぽっとゲップのようなものを出し、10分ほど眠りました。

起きておっぱいをあげ、帰りにスリングに入れた時、お母さんから驚きの声が上がりました。

「体がやわらかい。全然違う!」

帰ってからもウソのように穏やかな日が続いたそうです。

難産と母子分離不安がミックスしたケースでした。赤ちゃんの頃に癒されてよかった、と心から思いました。

その後も、子どもから大人まで、たくさんの難産のパターンを扱ってきました。体がやわらかくなったり、狭いところが平気になったり、長年の生きづらさが和らいだり。何歳からでも、必ず変われます。


難産のパターンは、癒せます

特に、怒りと恐れが出てきた時に、癒すことが大切です。

深層意識の中に「感情のスイッチ」があり、似たような出来事に触れた時にそのスイッチが入り、蓄積していた感情が一気に表面化します。それを感じたくない、または感じられないために、様々な振る舞いとなって現れるのです。

何層にも重なった感情を解放すると、「本当は愛されていた」「守られている」と思えるようになります。心に平安と安心感が湧き上がり、心のフィルターが外れ、目の前の世界がまったく違って見えてきます。

楽な道を選んでもいい。助けを求めてもいい。この世界は、思っていたよりずっと安全で、あたたかい場所だったということを、心の底から実感できるようになるのです。

あなたが、お子さんが、どんな出産を体験したとしても、誰も悪くないし、誰のせいでもありません。皆、その時できる精一杯をやっています。母体と赤ちゃんの命を大切にするために選んだ出産だったのです。

幼ければ幼いほど癒しは早く進みますが、何歳からでも可能です。

心理セラピスト 西谷 真美


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