小学生期の心と関わり方(Elementary School)

1.小学生期は “自立の始まり” と “感情の揺れ” が強くなる時期

小学生になると、

  • 自分でやりたい
  • できないのが悔しい
  • 友だちが気になる
  • 認められたい
  • 比べてしまう
    など、心が大きく揺れ動き始めます。

この時期の特徴は、
「自立したい気持ち」と「まだ幼い心」が同時にあること。

だからこそ、
できる日もあれば、赤ちゃんに戻ったようになる日もあります。

2.小学生によくあるお悩み

  • 友だちトラブルが多い
  • 劣等感が強い
  • すぐ泣く/怒る
  • やりたくないと言う
  • 朝学校へ行きたがらない
  • 男子が怖い女の子/女子が苦手な子
  • 給食・行事・校内環境がつらい
  • イヤと言えない
  • 家で荒れる
  • 兄弟げんかが絶えない

これらは、
まだ言葉にならない本音” が心の奥にあるサインです。

3.小学生の心の奥で起きていること

幼い頃の感情が再び動き出す

乳幼児期の不安や寂しさが、
小学生になって“別の形”で表面化することがあります。
(例:劣等感、嫉妬、過敏さ、自信のなさ)

友だち関係が「存在価値」に直結する

「嫌われた?」
「仲間に入れてもらえなかった」
これは子どもごころにとって大事件。

言葉で説明できない

「どうして涙が出るの?」
「なんでやりたくないの?」
子ども自身も理由がわからず戸惑っています。

親の感情が写りやすい

母親の心配・期待・罪悪感がフィルターになり、
子どもはさらに揺れやすくなります。

4.BlueWinds式:小学生期の関わり方(基本ステップ)

① “本音” を翻訳してあげる

小学生は言葉で説明できないため、
大人が 「こう感じたのかな?」 と心を訳してあげると
一気に落ち着きます。

例:

  • 「仲間に入りたかったんだよね」
  • 「失敗するのが怖かったんだよね」
  • 「ほんとは褒めてほしかったんだよね」

過剰な心配・期待・制限を手放す

  • 「しっかりして」
  • 「なんでできないの?」
  • 「もっと頑張って」

これらは子どもごころを傷つけやすいため、
まずは 親の心の緊張をゆるめること が大切です。

③ “境界線” と “安心” をセットで渡す

叱るときは、
「行為」と「存在」を切り離して伝える。

  • ×「あなたはダメ」
  • 〇「この行動が困るんだよ」

叱り方ひとつで、子どもの心は強く育ちます。

乳幼児期モードが出てきたら “幼く戻らせる”

甘える・泣く・怒るなら、
一度“幼い心”に戻すことで落ち着きます。
これは退行ではなく 正常な心の調整機能 です。

5.お母さんによくあるつまづき

  • 「なんでこんなに泣くの?」
  • 「言ってることがコロコロ変わる」
  • 「友だちの影響を受けすぎる」
  • 「私の育て方が悪いの?」
  • 「学校に行けない…どうすれば」

多くは、
お母さん自身の“幼い頃の感情”が刺激されているサインです。

子どもの不安と
お母さんの不安が混ざると、
お互いが苦しくなってしまいます。

「どちらの感情なのか?」
これを分けることが、
親子関係を大きく楽にします。

6.小学生期のためのおすすめ講座

親と子の「子どもごころ」躾け講座(動画)

13,200

  • 乳幼児〜小学生の感情の扱い方
  • 怒り・泣き・劣等感の本音
  • 境界線・叱り方・習慣づけ

「どう関わればいいか?」が具体的にわかる入門講座。

マザーマインドプログラム

33,000

  • お母さんの不安・罪悪感・焦りを整える
  • 子どもに振り回されない“自分軸”が育つ
  • 子どもが穏やかになる“親の心の整え方”

愛を学ぶ講座

33,000

  • 「愛されたい心」「分かってほしい心」を理解
  • 感情の奥にある思い込みを溶かす
  • 子どもに安心を渡せる“大人ごころ”が育つ

感情教育未来アカデミー(子どもごころ学科)

ここで扱う内容:

  • 胎児期〜乳幼児期〜思春期までの全発達段階
  • 子どもごころの翻訳
  • 境界線と心の成熟
  • 親の罪悪感・優越感・劣等感の理解

長期で“親自身の心を育てたい”方向け。

チャイルドセラピスト講座(本格派)

子どもの深層心理・母子分離不安・バーストラウマ・感情解放を
専門的に学びたい方向け。
家庭でも、仕事でも活かせる内容です。

7.最後に — 小学生は「心の翻訳」を必要としている

泣く
怒る
拗ねる
無気力
友だちトラブル
宿題をやりたくない

これらすべては、
未熟な“子どもごころ”の表現。

大人が、

  • 怒らず
  • 焦らず
  • 習慣を押しつけず
  • 本音を翻訳し
  • 境界線をやさしく伝える

これだけで、
子どもは驚くほど落ち着き、
本来の明るさを取り戻します。

その具体的な関わり方を、
講座で一緒に学んでいきましょう。