出産が怖い、赤ちゃんがいなくなる気がする。その不安の正体
妊娠がわかって、だんだん大きくなっていくお腹。嬉しいはずなのに、出産のことを考えるだけで怖くなる、という方がいらっしゃいます。
「痛いのが怖い」とか「初めてだから不安」という話とは、ちょっと違うんですよね。もっと身体の奥の方から、理由のわからない恐怖がぎゅっと込み上げてくるような感覚。
そういう方にお母さん自身の出産のことを聞いてみると、「難産でした」という答えが返ってくることがとても多いんです。
また、自分が生まれたとき、お母さんが出血多量で生死をさまよっていた、という体験を持っている方もいらっしゃいます。そういう方も、自分自身の出産が怖くてたまらない、というケースがありました。
お母さんの命が危なかった。その緊迫した空気や恐怖を、生まれたばかりの赤ちゃんもまるごと感じ取っているんですよね。
つまり、「出産が怖い」のは、想像で怖がっているのではなくて、自分自身が生まれてくるときに体験した恐怖が、妊娠をきっかけに身体の記憶としてよみがえっている可能性があるんですよね。
これを「バーストラウマ」といいます。
淋しくてしょうがない、という方へ
妊娠中、なぜか淋しくてしょうがない、誰かにそばにいてほしくてたまらない、という方もいます。
この場合は、「分離不安」を大きく持っていることが多いんです。自分が生まれるとき、お母さんの身体から離れる体験がとても怖かった。その感覚が残っているんですよね。
そして出産後、今度は自分が母親になったとき、こんな気持ちが出てくることがあります。
赤ちゃんがすぐそこにいるのに、「いつかいなくなってしまうんじゃないか」「この子が死んでしまうんじゃないか」という考えが止まらない。あるいは、「自分が死んでしまうんじゃないか」という不安に襲われる。
周りから見たら「考えすぎだよ」と言われてしまうかもしれません。でも本人にとっては、止めたくても止められない。頭ではわかっていても、身体が怖がっているんです。
原因がわかると、気持ちは楽になっていく
こういった不安や妄想のようなものも、紐解いていくと、ママ自身のバーストラウマからきていることがわかります。
「あの怖さには原因があったんだ」と腑に落ちるだけで、少し気持ちが軽くなる方もいらっしゃいます。
そしてイメージ・ワークなどを通して、そのときの感情を溶かし、書き換えていくことで、もっと楽になっていきます。
妊娠中は、こうした深い層の感情がたくさん出てくる時期です。でも、出てくるということは、癒せるということでもあるんですよね。
安心したマタニティ・ライフを過ごすために、まず「これには原因がある」と知ること。それだけでも、大きな一歩になります。









