お腹の子を愛せない、と感じているあなたへ
妊娠がわかった。でも、嬉しいと思えない。母親になる実感がわかない。お腹の中にいるこの子を、いとおしいと思えない。
「いなくなればいいのに」と思ったことがある方もいるかもしれません。いろんな方法を調べて、堕ろそうとした方もいるかもしれません。
そして何より、そんな自分を責めている。
周りは「赤ちゃん楽しみだね」と笑っているのに、自分にはその気持ちがない。「私はおかしいんじゃないか」「母親失格なんじゃないか」と、どんどん自分を追い詰めてしまう。
その気持ちには、ちゃんと理由があります
お母さん自身が赤ちゃんとしてお母さんのお腹の中にいたとき、お母さんのお母さんが産むことをためらっていた、ということがあります。あるいは、お母さんの中の「子供ごころ」がまだ大きくて、赤ちゃんを受け入れる気持ちになれなかった、という場合もあります。
つまり、「愛せない」という気持ちは、今のあなたの本心というよりも、あなたの中の「子供ごころ(インナーチャイルド)」からきている可能性があるんですよね。
すぐ理想の母親にならなくていい
すぐに理想の母親にならなくていいんです。
赤ちゃんの身体は、子宮がちゃんとつくってくれています。そこは子宮におまかせして、今のそのままの気持ちを、いい悪いなく認めてみてください。
「愛せない」と感じている自分を否定しないで、ただそのまま置いておく。モヤモヤした気持ちをそのまま感じて味わっていると、だんだんその感情は溶けていきます。
そしてある日ふと、いとおしいと感じる気持ちが、かすかに湧き上がってくることがあります。それは、頑張って出すものではなくて、モヤモヤが溶けた後に、自然と顔を出してくるものなんですよね。
「愛」って、実はもっと広いもの
赤ちゃんを「好き」という気持ちがない。「愛してる」と思えない。だから愛していない、と思ってしまいがち。こんな私は母親になれるんだろうかと、心配になる…。
大丈夫です。
愛というのは、「好き」や「いとおしい」という感情だけではないんです。
検診に行く。転ばないように気をつけている。食べるものや体重の増加にも気を配っている。
そうやって淡々と過ごしている日常そのものが、もう「愛」なんです。
気持ちが追いつかなくても、身体はちゃんと赤ちゃんを守ろうとしています。
大人ごころと子供ごころを行ったり来たりしながら
私たちの心には、「大人ごころ」と「子供ごころ」があります。妊娠中はその間を行ったり来たりしながら過ごしていきます。出産しても、今度は「赤ちゃんごころ」になったりもします。
そうやって揺れながら、心はゆっくり長い時間をかけて成長していきます。
どんな気持ちも、どんな感情も、ダメなものはありません。
安心して、そのままの気持ちを認めていると、忘れた頃にだんだん心は青空になっていくことでしょう。









